江戸岡小学校(特別教室棟) 今は亡き建築(1)

地域の方々の努力や建築の専門家による丁寧な調査・発信により、利用しながら保存され、ついには重要文化財にも指定された、日土小学校(1956・58)。

日土小学校は、当時、八幡浜市に勤務していた松村正恒の設計による木造のモダニズム建築ですが、八幡浜市内には日土小学校以外にも、数多くの建築が松村の手によって設計されました。 残念ながらその多くは解体され現存しませんが、江戸岡小学校(および特別教室棟)もそのひとつ。既に解体されてしまいましたが、記録として2004年に特別教室棟を見学した際の写真を公開いたします。

江戸岡小学校 特別教室棟も日土小学校と同じように水平な連続窓を持ち、日土小学校との類似性が認められます。

ちょっとマニアックですが、屋根庇の上にさらにハイサイドライトを採る、というのは松村正恒の設計のボキャブラリーのひとつでしょう。明るい空間を作ろうとした松村正恒の工夫が見て取れます。

階段も日土小学校と同様にゆるやかで、三方がガラス張りの明るく開放的な空間でした。


すとう君によるに土小学校のレポートはこちらから。

日土小学校 学生けんちくレポート(1)


江戸岡小学校特別教室棟(現存しない)

  • 設計:松村正恒(八幡浜市)
  • 竣工:1955年
  • 住所:愛媛県八幡浜市江戸岡


えひめ建築めぐり

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